第1弾ブースターパック
『新世紀エヴァンゲリオン カードゲーム』
【第1弾パックの商品情報】
発売日:1998年3月
価格:330円(税込)※発売当時の価格【私が保存用を購入した価格】
550円(税込)
購入年月:2024年11月
購入場所:ネット・通販
歴史(発売当時)
新世紀エヴァンゲリオンカードゲーム(カードダスマスターズGシリーズ)とは、1998年にバンダイから発売されたトレーディングカードゲーム。
1998年3月
『新世紀エヴァンゲリオン カードゲーム』の第1弾となるスターター(税別1200円)とブースターパック(税別314円)が発売開始。
1998年8月
『新世紀エヴァンゲリオン カードゲーム』の第2弾(劇場版)となるスターター(税別1200円)とブースターパック(税別314円)が発売開始。
対戦方法・ルール
▼勝利条件▼
補完宣言をした手番プレイヤーの求めるセリフカードに対して、他プレイヤーが傷つけるセリフカードを出せなくなる。
自分以外のプレイヤー全員がゲームから脱落する(第3新東京市に使徒がいる場合はその使途を倒す必要がある。倒せなかった場合は全員敗北となる)。
▼デッキ構築ルール▼
補完カード以外のカードからなるデッキ30枚以上。デッキ内の同じカードは3枚まで。デッキ15枚につき最低1枚の「使徒カード」をデッキに入れる必要がある。使徒カードは同じカード1枚まで。デッキとは別に補完カード1枚を用意する。
▼対戦に必要な備品▼
特にはないがプレイシートがあると便利

第3新東京市 配置図
▼ゲーム開始準備▼
①各自用意したデッキをシャッフルし山札として自分の前に裏向きで置く。
②各自用意した補完カードのLV1面を表にして自分の前に縦向きに置く。
③キャラクターカード6枚=メインキャラ(碇シンジ、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレー、葛城ミサト、赤木リツコ、碇ゲンドウ)とエヴァカード3枚=メインエヴァ(初号機、零号機、弐号機)を上図(第3新東京市)のように配置する。これらの初期配置カード9枚は誰かが代表して用意し、ゲーム中には誰のものでもなく、ゲームから取り除かれる事もない。これらのカードが置かれたフィールドは「第3新東京市」と呼ばれる。
④山札から6枚引いて手札にする(初期手札/手札上限無し)
この時、使徒カードを引いた場合、引いた使徒カードを全て山札に戻してシャッフルし、戻した使徒カードと同じ枚数のカードを引く。手札に使徒カードが無くなるまでこれを繰り返す。
⑤ジャンケンなどで最初にプレイする人を決める。以後、ゲームは時計回りにプレイヤーを変えながら行われる。
▼ゲーム開始の掛け声▼
—-
開始の掛け声はないが、ゲーム終了時に「おめでとう」の言葉とあたたかい拍手が勝者に送られる。
>TCG別 スタート掛け声一覧<
▼ゲームの流れ&カード使用方法▼
このゲームは、各プレイヤーが次項の各フェイズを順番にプレイする事で行われる。
この一連のフェイズをまとめて「ターン」と呼び、そのターンを行っているプレイヤーを「手番プレイヤー」と呼ぶ。ターン内には手番プレイヤー以外でもカードを使用する機会は存在する。
このゲームではプレイヤーがカードを使用する事を「話す」という。
各プレイヤーが話す(使用する)カードは、話すキャラクターカード(基本的にはメインキャラ)の上に置かれる(使用するカードと同じ色のキャラクターカードの上に置く/そのキャラクターがそのカードに書かれた内容を話す事でそのカードの効果が発揮されるイメージ)。
それぞれのキャラクターカード1枚につき、1ターンに1枚までしか話せない。その色のカードを話したのがどのプレイヤーであっても、どの種類のカードであっても1枚分話した事になる。ただし(OTHER)と付くカードだけは特別に話した枚数には数えず、またキャラクターカードをプットする事で1ターン内の話せる枚数を増やす事も出来る。
ダウンしている(裏向きになっている)メインキャラではカードを話す事ができない。
話したカードはどのプレイヤーが出したか分かるようにそれぞれのプレイヤーの方向を向けて置くようにする。
プットするカード(プット/キャラクター/エヴァ)は、上ではなく、メインキャラとメインエヴァの下に置かれるが、話されたターンの第2ドローフェイズまでの間は、そのターンにそのキャラクターが話した事が分かるように上に置いておく。
▼各フェイズ▼
①第1ドローフェイズ
ダウンしている(裏向きの)メインエヴァがある場合、全て表向きにする。
メインキャラの綾波レイがダウンしている場合、表向きにする。
手番プレイヤーのみ山札からカードを1枚引く。この時引いたカードが使徒カードだった場合は、直ちに第3新東京市(フィールド)に表向きに置く。すでに使徒カードが第3新東京市にいる場合は裏向きで置き、現在いる使徒が倒された次の第1ドローフェイズの始めに表向きで置かれる。すでに裏向きの使徒がいる場合はその使徒の下に裏向きで重ねられ、上から1枚ずつ処理されていく(第3新東京市に表向きの使徒は最大1枚までしか存在しないようにする)。
山札にカードが無く、カードが引けなかったプレイヤーは負けとなり、ゲームから脱落する。
手番プレイヤーから順番に「ドラマカード」のみ話せる。
プレイヤー全員が続けてパス(カードを話す権利を放棄)したら第1ドローフェイズは終了となり次のフェイズへ移る。
②バトルフェイズ
バトルフェイズは第1ドローフェイズの終わりに、第3新東京市に使徒が存在する場合にだけ、以下の手順で行われる。
※各メインエヴァは<武器>を持つことが出来るが基本的に1枚まで。エヴァカードをプットする事で持てる<武器>の数を増やす事が出来る。
(1)手番プレイヤーがどのメインエヴァを戦闘に参加させるかを選ぶ(ただしエヴァカード記載のパイロットがダウンしているエヴァは戦闘に参加できない)。1機も参加させなくても構わないが戦闘は必ず負けになる。手番プレイヤーから順番に「ドラマカード」「バトルカード」が話せる。プレイヤー全員が続けてパスしたら次(2)へ移行する。
(2)戦闘に参加したエヴァカードの戦闘力の合計値と、使徒の戦闘力を計算し比較する。使徒の戦闘力を上回っていれば人類の勝利。上回る事ができなければ人類の敗北となる(同値も敗北)。手番プレイヤーから順番に「ドラマカード」「バトルカード」が話せる。プレイヤー全員が続けてパスしたら次(3)へ移行する。
(3)人類の勝利であれば使徒は持ち主の捨て札に置かれる。人類の敗北であれば手番プレイヤーは右隣のプレイヤーから手札のカードをランダムに3枚引かれ、それらを捨て札に置く。敗北の場合は使徒はそのまま残り続け、その戦闘に参加していたメインエヴァはダウン(裏向き)となる。ダウンしたメインエヴァにプットされていたカードは全て持ち主の捨て札に置かれる。手番プレイヤーから順番に「ドラマカード」「バトルカード」が話せる。プレイヤー全員が続けてパスしたらバトルフェイズ終了となる。
③メインフェイズ
手番プレイヤーから順番に「ドラマカード」「プットカード」「キャラクターカード」「エヴァカード」「セリフカード」が話せる。プレイヤー全員が続けてパスしたらメインフェイズ終了となる。
ここでは手番プレイヤー以外のセリフカードは全て<対抗>カードとなるため、手番プレイヤーだけがセリフカードを初めに話す権利を持ち、手番プレイヤー以外は、手番プレイヤーの話したセリフカードを妨害するためにしかセリフカードを話せない。
各カードの使い方の詳細は前述「ゲームの流れ&カード使用方法」と後述「各カード説明」参照。
④第2ドローフェイズ
以下の手順を、手番プレイヤーから順番に全てのプレイヤーが行う。
(1)このターンに自分の話したカードのドローポイントを全て合計し、その数だけ山札からカードを引く。合計がマイナスだった場合は、その数分手札からカードを捨て札に置く。カードを引いた際に使徒を引いた場合は第1ドローフェイズと同様に、直ちに第3新東京市に置く。
(2)このターン自分が話したカードで、プットされるカード(プット/キャラクター/エヴァ)は、その対象のカードの下に差し込み(置き)、それ以外のカード(ドラマ、バトル、セリフ)は自分の捨て札に置く。
(1)(2)を全てのプレイヤーが終えたら第2ドローフェイズは終了する。
このフェイズ終了時に手札がゼロになってしまったプレイヤー、また山札がなくなりカードが引けなくなったプレイヤーは敗北となり、ゲームから脱落する。
もしこの時点でゲームに参加しているプレイヤー(脱落していないプレイヤー)が1人だけになって、第3新東京市に使徒がいない場合はそのプレイヤーのゲーム勝利となり、脱落していないプレイヤーが1人だけになった時に第3新東京市に使徒がいる場合は、その使徒を倒した時点でそのプレイヤーのゲーム勝利となる。この時使徒に負けると人類は滅んだことになり、全プレイヤーの敗北となる。
⑤補完フェイズ
手番プレイヤーは、自分の補完カードに書かれた条件が達成されているかの確認を行う。もしLV1が達成されていたら補完カードを裏返しLV2の面を表向きで置く。LV2が達成されていたらカードを横向きにする。
補完レベルが2に達しており、なおかつ補完するキャラがダウンしていない場合、手番プレイヤーは任意で補完宣言をする事ができる。
※補完LVは1ターンに1ずつしか上がらず、手番プレイヤー以外の条件は達成されていてもLVは上がらない。また補完LVが下がる事は無い。
手番プレイヤーが補完宣言をした場合、ただちに補完ステージを行う。
↓↓補完ステージ↓↓
補完ステージでは原則セリフカードしか使えない。またキャラの内面世界での出来事という設定なので、隣接していないキャラに話しても、どのキャラで何枚話しても、ダウンしているキャラで話しても構わない。
補完ステージでは以下の手順を繰り返して行われる。
(1)補完宣言をしたプレイヤーが、自分の補完カードのキャラを「求」めるセリフカードを出す。
(2)他のプレイヤーは、保管されようとしているキャラを「傷」つけるセリフカードを一人一枚ずつ出していく(脱落していないプレイヤー全員が対象)。ここでセリフカードを出せなかったプレイヤーは、以後、この補完ステージで、カードを使う事ができない(セリフカードを出せなくなる)。
(3)誰か一人でも、補完されようとしているキャラを「傷」つけるセリフカードをだせたら、もう一度手番プレイヤーは補完したいキャラを「求」めるセリフカードを出す(すなわち(1)へ戻りこの手順を繰り返す)。
上記手順を繰り返し、手番プレイヤーの「求」めるセリフカードに対して、誰も「傷」つけるセリフカードを出せなくなったら、手番プレイヤーの勝利となる。そのキャラは保管され、心の充足を得た事になる。他プレイヤー全員のあたたかい拍手と「おめでとう」の言葉が、勝者とそのキャラに与えられる事でしょう。
もし手番プレイヤーが「求」めるセリフカードを出せなくなった場合は、手番プレイヤー以外は補完ステージで自分が使用したカードと同じ枚数のカードを山札から引き、ゲームを続ける(補完フェイズ終了となる)。手番プレイヤーも同様にゲームを続けるが使用した枚数分のカードを引く事はできない。
⇒補完フェイズが終了したら、手番プレイヤーを次のプレイヤーへ移し(時計回り)次のターンへ
▼各カード説明▼
【キャラクターカード】

メインキャラまたは、デッキに入れメインキャラにプットする事で使えるカード。メインキャラの行動を増やせる装備カードのようなもの。
【エヴァカード】

メインエヴァまたは、デッキに入れメインエヴァにプットする事で使えるカード。メインエヴァをパワーアップさせる装備カードのようなもの。
【ドラマカード】

1回使い切りで様々な効果を発揮するカード。
【バトルカード】

使徒とのバトルフェイズで使えるカード。
【プットカード】

キャラクターやエヴァに付けれる装備カードのようなもの。効果は様々。
【セリフカード】

補完と使徒カード以外のカードは全てこのセリフカードを兼ねている(逆向きで出すとセリフカードになる)。
説明書にメインフェイズは主にこのセリフカードの応酬になるでしょうと書いてあるが、各種カードがよく使われれるフェイズではあるが、セリフカードだけがよく使われるようなフェイズという事は無い(各デッキや状況による)。
以下のように隣接するメインキャラに対してのみセリフを話す事ができ、「求」めたり「傷」つけたりする事ができる(そのセリフに対抗する場合も同様)。

使用するセリフカードの色が話すキャラで、セリフカード記載の▲が話し相手を「傷」つける、●が「求」める、その▲と●のマークの色が話せる相手キャラとなる。誰が誰に対して傷つけるか求めるかを宣言してセリフカードはプレイする。
メインキャラが「傷」つけられた時、、
<対抗>セリフカードを話された場合、傷つけるセリフカードは無効となり何も起きない。
※この時<対抗>セリフカードに対して、さらに<対抗>セリフカードを話す事はできない。
<対抗>セリフカードが話されなかった場合、
→傷つけられたキャラがグループ化している場合、そのキャラをグループから外す
→傷つけられたキャラがグループ化していない場合、そのキャラをダウンさせる(裏向きにする)
メインキャラが「求」められた時、、
<対抗>セリフカードを話された場合、求めるセリフカードは無効となり何も起きない。
※この時<対抗>セリフカードに対して、さらに<対抗>セリフカードを話す事はできない。
<対抗>セリフカードが話されなかった場合、
→求められたキャラがダウンしていない場合、求められたキャラと求めたキャラをグループ化する。
→求められたキャラがダウンしている場合、求められたキャラを表向きに戻す。

上図のようにグループ化したキャラは寄せて配置する。グループ化により通常では話す事ができないメインキャラと話す事ができるようになる。
【使徒カード】

デッキから引いた時にすぐ場に出さなければいけないカード。作中さながら突然登場し、手番プレイヤーはエヴァを出撃させて戦う事になる。
【補完カード】

プレイヤーの勝利条件に関わるカード(条件が記載されたカード)。このカードにより各プレイヤーはそれぞれ目的が異なり、または時には同じで、邪魔したり協力したりしながら補完を目指す事になる。
↓↓その他処理↓↓
・<対抗>はカードが話されてから効果を発揮される前に割り込んで話せる。つまりその効果を無効にしたり、変更したりできるカードである。対抗カードには、カードのルール部分に<対抗>と書いてあるもの、または「求」める「傷」つける効果に<対抗>して話す(それを無効化する)セリフカードの2種類がある。無効にされたカードは効果は発揮しないが話した事にはなるため、キャラが話した枚数にカウントされ、ドローポイントも通常通り得られる。
ショートルール
ショートルール…エヴァンゲリオンカードゲームを2人で簡易的に遊べる対戦ルール。スターター1箱、短いプレイ時間で簡単に遊べる。
▼勝利条件▼
対戦相手の担当するキャラクターをダウンさせる。
▼ゲーム開始準備▼
①スターターから補完・使徒カードを抜きだす。
②両プレイヤーは裏にした6枚のメインキャラからランダムに1枚引き、引いたキャラがそのプレイヤーの担当するキャラクターとなる。お互いにそれがどのキャラだったのかは勝敗が決定するまで相手には教えない。そのキャラは別紙に記しておくか、もう1組カードがあるのであれば、その引いたキャラクターカードを伏せたまま自分の前に置いておくなどする。
③6枚のメインキャラを全てグループ化した状態で第3新東京市に配置する。
④山札から6枚引いて手札にする(初期手札/手札上限無し)
⑤ジャンケンなどで先攻・後攻を決める。
▼ゲームの流れ▼
①先攻プレイヤーがセリフカードを話す。相手プレイヤーは同じくセリフカードで<対抗>する事ができる。
②もし後攻プレイヤーが<対抗>でセリフカードを話していないなら、後攻プレイヤーはセリフカードを話すことができる。カードを話せない、もしくは話したくない場合は、手札からカードを1枚捨てて「パス」と言う。
③こうして、先攻・後攻・先攻…と繰り返し、セリフカードを出していって、「パス」が2回続いたらターン終了になる。両プレイヤーはこのターンに話されたカードを全て捨て札にして、手札が6枚になるまで山札からカードを引く。
④先攻と後攻を入れ替えてまた①からプレイする。
↓↓その他処理↓↓
・ショートルールでは、カードは全てセリフカードとして話し、第3新東京市に置かれたメインキャラの特殊ルール等も無効になる。
特徴
他のTCGと異なり、ゲームルールが独特で、さらに3人以上でも対戦できる(どちらかというと3~4人が推奨されている)ことから、カードゲームというよりボードゲーム色が強い。
ゲームの内容や出てくる用語を原作に寄せており、ゲームの勝利条件は心の補完。6人のメインキャラ(キャラクターカード)の関係を会話(セリフカード)によって変化させ、突如現れた使徒(使徒カード)に対してエヴァ(エヴァカード)に乗って出撃する。初めて聞くと到底カードゲームとは思えないような内容となっており、これを再現しているため普段カードゲームをプレイしている人でもルールの把握はしにくい。
補完カードの内容がそのプレイヤーの勝利条件となっているため、デッキ構築の際はまず補完カードを決めて各カードを選定していく事が多い。また、補完カードの裏面は描きおろしイラストとなっている。
エピソード



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